恋人と長く付き合う秘訣
結婚に関する仕事を長くやっていると、なんとなく「このカップルは長く続く」ということがわかるようになってくるかな。
ネットでSNSを見ていてもカップル報告をするアカウントはいくつもありますが、中には明らかに「先はそんなに長くなさそうだな」と思えるものが見られますね。
長く続くカップルによくある特徴として、二人ともきちんと自分を持っていて、二人以外の生活を大切にしているということが挙げられます。
付き合いたての学生カップルなどは、それこそ寝食よりも相手と一緒にいることの方が大事とばかりに、世の中の何よりも相手を優先させるかのような言動をしていますよね。
そこまで誰かのことを本気で好きになれる、というのも羨ましく思えるところもあります。
ただ、大抵そうした恋愛は少し時間が経つと相手からの束縛に息苦しさを感じるようになってしまい、それが不信感につながって、結局大喧嘩の末別れるということにもなるのです。
逆説的に思えるかもしれませんが、長く関係を続けるためには相手のことだけでなく、自分や周囲のことにも目を向ける余裕を持つようにしてみて。
無理をして自分の生活や意見を圧迫して一緒にいることを選んでも、その後のしわ寄せは自分のところに返ってきますので、その負担に耐えられなくなってしまうのです。
相手への思いやりと距離感は違います
「好きな相手がいるのに自分のことを優先させるなんて申し訳ない」と思うかもしれませんが、それは全く違います。
自分自身の生活や金銭面、時間的余裕がまったくない状態で相手との時間を優先しても、片付けなければいけない問題や心配事は消えてなくなってくれませんので、そこからイライラが生じることになってしまいます。
最初のうちは、それでも相手がいてくれれば他の何を失ってもいいと思うかもしれません。
でも、人はいつまでも全く同じ愛情を持ち続けることはできないので、どこかのタイミングでふっと「こんなことしてていいのかな」と思うように……。
また、愛情の量が最初から過剰すぎると、相手を束縛したり何もかもを知ろうとしてしまうので、それが相手の気持ちを縛ってしまうことになりますね。
長続きする関係というのは、相手のことを理解した上で受け止めることができる間柄のことです。
自分以外のことに興味関心を持つことを禁止したり、自分が知らないことや興味のないことをさせないようにするのはただの支配であって愛情ではない、ということをよく考えてみてね。