出産を意識するなら20代~30代前半くらい
女性のQOLを大きく左右することの一つが「結婚」です。
結婚は男性女性双方で行うものなのだから、女性だけの問題ではないだろうと思うかもしれませんね。
ただ、女性の場合は結婚をするかしないかだけでなく、子供を産むか産まないかということも考えることになります。
男性に比べて女性は出産を行うことができる時期がかなり短く、またどれだけ順調に妊娠~出産をしたとしても、かなり大きな負担が体全体にかかってしまうものです。
婚姻という制度には、生まれてくる子供の立場を守るという意味が多く含まれているので、結婚をするということはすなわち出産することを意識しているということにもなりますね。
出産をすることを前提にすると、女性にとっての結婚適齢期はだいたい20代中盤~30代前半くらいまでが適切な年齢かな。
出産自体は10代からも可能ですし、人によっては40代になってからも出産する人もいます。
しかし、出産をすることで骨盤に大きな歪みが発生することになるため、できれば体がしっかり作られる20代くらいが初産には適しているのです。
子供を作らないという選択肢もあるので、必ずしも出産に適した20代~30代が結婚適齢期というわけではありません。
とはいえ、複数の子供を持ちたいという希望があるなら、結婚の時期はしっかり考えて行動していくことが大切ですから、意識して考えてみてね。
晩婚化について
厚生労働省の調査によると、2017年度の統計では日本国内での婚姻件数は約60万7000件で婚姻率は0.49%となっています。
前年度2016年の統計では0.50%であったことから微減傾向が見られており、結婚という方法を必ずしも選択しない人が増加しているということかも。
一方、初婚年齢はここ数年で急激に上昇傾向にあり、平均初婚年齢は2016年時点で女性29.4歳、男性31.1歳です。
近い将来初婚年齢が女性でも30代に入ることも十分予想できますので、その後妊娠・出産をするとなると体力的に厳しいと感じることが多くなってくるかもしれません。
晩婚化の理由としてはまず女性の進学率が上がったことと、キャリアアップを希望する女性が増えてきたということがあります。
20代初頭から付き合っている人がいる女性でも、大学を卒業してから自分の仕事ができるようになるまで結婚を待つケースも多く、決断をするのが30歳直前というふうになっていますね。
女性の進学率やキャリアアップ自体は全く問題なくむしろ喜ばしいことではあるのですが、その結果体に負担がかかる妊娠出産をせざるを得ないというのは大きな問題かな。
女性自身が妊娠出産について真剣に考えることはもちろんですが、同時に社会全体が女性の進学やキャリアアップに理解を持ち、産休や育休がとりやすい制度になっていくという取り組みが必要でしょう。